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横山光輝愛蔵版初期作品集 四枚の女王 金色のキューピッド

私はね、「四枚の女王」のような作品が一本描けたらそれが一生の代表作になるレベルだと思うんですよ。
ミステリの傑作だし竜作兄貴そのまんま出てくるし(そして死ぬし)あるときは杉村博、あるときは上田鉄也、あるときは花村耕三、その実態は村雨健二!だしフランケン博士も出てくるしお遊びも満載で楽しいです。

「金色のキューピッド」もきめの細かい美しい良作です。
ちんぴらだけど品があり、情に厚く大切なものは失ってない「おじちゃん」と少女由理子の心の交流が暖かい作品です。「おじちゃん」こと「山城三郎」を見てると、昔の大人ってこんなだったのかなあと思いを馳せます。
横山光輝の作品に出てくる人物は、どんなちんぴらでもどこか上品なんですが、少女、少年向け以上に作家が本来持っている品性でもあるのだろうと思います。

結果、やっぱり横山光輝は少女マンガも面白いという事を実感。
機会があれば他の作品も読んでみたいです。

漫画版の號の隼人

漫画の號も面白いんですが、隼人がラスボスかつTHE・出オチで存在感大きすぎて全部もってかれる。
ランドウ以上にラスボスでバビル二世さんみたいですよ…

ようつべ東映公式

うーんいろいろ配信してるなあ。
ダンガードAは一度見てみたいです。
ウイングマンも原作も好きだったしアニメももっかい見てみたい。
どっちも切れ切れにしか見てないのです。
個人的お勧めは「アローエンブレム グランプリの鷹」です。完成度高いし大日向さんがかわいそうだし、ラストあたりでいきなり出てくる古川登志夫ボイスのハンスがヒロインです。

グレンダイザーは久しぶりに一話見てますが、一話からすでに甲児くんと大介さんの話だったじゃないか…ガチだったか…
ジーグの後に見ると大介さん、ひろしとあまりにも対称的でおおっ…となっちゃいますね。
めっちゃ嫌々グレンダイザーに乗る大介さん。
こんなやさぐれてたんだな…
でも一輪の花を守って命を賭けるのはやっぱりひろしだよ!

グレートマジンガーも始まってしまった。
いろいろと不運な鉄也さんですが、歴代ダイナミック主人公では女性運だけはものすごくいいと思う。ジュンさん見てるとしみじみ思う。
ちなみに大介さんは女運なさすぎる、男運は良すぎるけど。
ジュンさんと戯れる鉄也さんに、思わず「リア充乙」と口に出てしまいました。リア充もそろそろ死語でしょうか。
四郎くんと博士って親子だっけ…四郎くんが破壊獣の口の中にいると知って膝から崩れ落ちる描写がすごい。
鉄也さんグレートマジンガーはニュー超合金で出来てても、とりあえずシートベルトくらいしなさいよ。
しかし、こうして見るとやっぱり戦いの描写が秀逸ですね…、ダイナミックなアングル、そしてこの迫力!

鋼鉄ジーグ 第一話

いやーようつべで配信されてるので、先日「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」も観たことだしと見直してみています。
DVD出てたらしいですね、東映作品の廉価版が相次いで発売されてるようなので今度調べてみよう。

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號以上に面白いロボットアニメってあるのかな…

と思ってしまう、やっぱり本当に面白いゲッターロボ號。
號がいいんだよなあ、ちょっと天然なところもあって、でも考え方はすっごい芯が通ってて、行動の理念はしっかり大人で、感情的なところもあるけど感情を抑制できる、そんな號を演じる草尾毅さん素晴らしい。
翔も凱も個性が立ってるしぶれないところが見ててほんと安心感がある、大人のアニメです。
シナリオもテンポ良く練られてて毎回本当に面白いんですよ。
私も長いこと生きててけっこういろんなロボットアニメ見てますが、ロボットアニメとしてはこんなに繰り返し見たくなる作品他にないですよ。
見事なエンターティメントだし、そしてシリアスな作品でもある。

本当にこれ以上完成度の高い作品って、他にあるんだろうか。
素でそう思ってしまう。

そのうち1話1話感想書いちゃおうかな。

「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」

ダイナミックというか、オマージュされたイタリア映画だったんですが、鋼鉄ジーグのイタリアでの人気を思わせる事などオタク文化の面でも非常に興味深い作品で、なおかつ意外なくらい正統派ヒーローものでした。
全然スマートじゃなくて、主人公はさえないおっさんで俊敏でもなく、今時の「スーパーマン」ではないのですが、だからこそいかにも普通の人間が発揮する超人的な力がリアルに感じられました。

キーになるのはそれぞれの孤独を抱えた男女。
孤独な一匹狼のチンピラエンツォ、天涯孤独になってしまった心を病んだ女性アレッシア、そして承認欲求をこじらせすぎて狂気じみた言動のジンガロ。オーソドックスであり、また現代的、そしてイタリア的でもあるのであろう事もこの映画の人間臭さの一因かと思います。
決して綺麗な映画でなく、人間の生々しさが隠されることなく描写されてますが、でも根本に人間に対する愛情、暖かい目線があるので温もりと、残酷な描写の向こうに、純粋で高潔なものが見えてくるのです。
こういうところは「マイ・プライベート・アイダホ」に通じるような気がします。

いかにもな今時のヒーローものではありません。
CGを駆使したすごいアクションがあるわけでもありません。
でも、日本で、永井豪というよりむしろその師匠の石ノ森章太郎が描いた孤独なヒーロー、等身大で自分の体を張って戦う、繊細で優しい心を持った、人間であって人間でない悲しみが、その完璧なオマージュが、その魂がここにありました。
ラストもむしろ仮面ライダー的であったと思えるのです。

というか、ジーグ自体があの頃のダイナミックものではいろいろ笑える作品ではあるのですが特殊な孤独なヒーローものでした。

母さんふたり

少女漫画の愛蔵版ですが、くだらない理由で欲しかったものを、本当に買ってしまって横光先生に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
すごくくだらないネタにさせていただこう(正座)と思って読んでみた自分を恥じ入る名作で尋常でない面白さでした。
現在私たちが想像する少女マンガのレベルを超えている…重厚なお話です。石ノ森先生の「あかんべえ天使」に通じる雰囲気ですが、この当時の少女マンガのレベルがとても高かったという事も言えると思います。
当時の読者層の女の子が大人びていたという事かもしれません。

戦後10年経った頃の、義理の両親に、でもそれは愛されて育った少女が実の母に会って…というお話ですが、当時の世相も反映された読み応えのある作品で話としても本当に面白いです。
主人公のかえでちゃんの心理描写を軸に、兄健一さんを主人公としても読める技巧の効いた作品でもあります。健一さんをめぐる男たちの魅力と存在感たるや…!というか健一さん、ちょっと、村雨健二っぽいんだよな…

子供向けという感じではなく、大人たちの心理描写も驚くぐらい繊細で真に迫り、下手な大人向け作品よりよほど胸を打つのです。

他の少女マンガ作品も読んでみようと思います。

ジャイアントロボ 特撮版

DVD廉価版が出たので買ってしまいました…
いやレンタルでも見かけないし、ネット配信もそんなにないし、この機会に手元に…と思った次第です。
そんなに好きなわけでもな…と思ったけど、大作君がかわいいし本編ツッコミどころ満載で楽しいし、あとOVAGRの元ネタとしても手元に置いときたいです。

でも自分がGRが好きなのかがいまだにわからない。
どっちかというとそこまで思い入れないのに…まあ好きな要素は多いんですが。そう思うとけっこう好きなのかな。
全体的にはそこまで好きではないのですが、部分的にすごく好きな所があるという不思議な作品です。

また感想でもぼちぼち書いてゆこうかな。

ゲッターロボ號

もういっそこっちでダイナミックや超人ロックやタツノコもやればいいのかもしれない…

そういうわけでゲッターロボ號に再燃中ですよ。
リアルタイム世代ではありますが、リアルタイムでは見ておらず、2011年前後に見たんではないかな…。
80年代後半から90年代前半にかけては、当時のアニメはほぼ見てなかった時期でした。(その当時から昔のアニメなんかは見てた、私は今も昔も…)

漫画とアニメをどっちを先に見たのかもはっきりしませんが、どっちにも特に思いいれがなかったのが幸いしてかどちらも楽しめました。
むしろ、元祖ゲッターロボの続きだった漫画版よりは、アニメの方が初心者としては入りやすかったかもしれませんし、作品としてもよく出来てて面白いものでした。
脚本がとても良いのです。

絵柄やノリは80、90年代だなあと思うところも多いのですが、話として面白く、何度も見返したくなる作品でした。
個人的にはこれまで見てきたロボットアニメのくくりの中でも上位に入る作品です。
ロボットアニメあんまり見てないけど…

音楽も好きだったので、サントラと、あと前期の主題歌CDを注文してしまったです…こうして散財の日々が始まるのだ。
というか前期の主題歌歌ってらしたのが元ACCESSの貴水博之さんだそうなのですが、なんですか現在再ブレイクされてるとかで…思わぬところでCD入手困難になるところだったのだろうか。そうでもないのだろうか。

今川版鉄人28号blu-rayBOX

お久しぶりです、先日アマゾンで見かけてじわじわ欲しかったのを、とうとう買っちゃいましたよ!

色々と辛気臭いなあと初めて見た当時は思ったのですが、原作エピソードの掘り下げ方はやっぱり良かったなあ、好きだなあと。
以前見かけたDVDのBOXは10万越えで手が出せなかったので、4万弱でも安く見えてしまった…でも実際、白昼の残月とサントラも入っているんで安いんだと思います。
本日届いて早速見てますが、あれっ…村雨って、こんなにドジッ子ヒロインだったっけ(萌える)。いやむしろこれが原作の要素に近いんですが、直前までGR見てただけにギャップに萌える…

そして正太郎くん、くまいもとこさんの声が元気でかわいらしいのでそういうキャラを期待するとちょっと裏切られるけど、見た目は少年中身は大人な原作に比べて相応の少年らしさがあるとも言えるかもしれません。

そして、村雨のへタレ攻めに萌える、申し訳ないやっぱり腐っておりますわたくし。
ちょっと原作読み直してくるかな…。

しかし横光ロボのデザインの素晴らしいこと。
鉄人のデザインなんかほぼ完璧で、時代を超えて愛される訳が分かります。でも私最愛のブラックオックスへの思いいれは、多分今川監督よりもダイナミック勢の方が強そうに思います。
ゲッターとか、あるいはブラックゲッターとか、オックスそのまんまだもんね。
27号やバッカスのデザインも印象深くて好きなのです。

これからケリー、ジョンソン兄弟の話を見ます。
このエピソード原作でも大好きですし、今川監督の掘り下げ方もすごく好きです。