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たがみ作品はすべてすごかった

こんな作家さんを30年も見逃していただなんて信じられない…
すべてがソードオブネメシスのレベルで面白い、完成度の高い作品でした。
萌えとかそういうのではなく、作品として本当に面白いから手元に置いておきたいという。めちゃくちゃ頭いいし、人間的にも素晴らしい人なんだと思います。そういうの作品に出ますよね。
猫とか金魚とか、小さい生き物への本当に愛情溢れる描写を見ていると、真に愛情深い方なんだな、としみじみ思うのです…。やまけん先生思い出すよ。

PEPPARもないとあだるとちるどれんも読みましたがどれも本当に面白いし、胸に刺さる男性二人が必ずいるという。ありがとうたがみ先生ありがとう…ゴールドとペッパーにも萌えるし、風さんと蜘蛛さんにも萌える。むしろ蜘蛛さん単体でも萌える。
ちなみにフェダーインも朽木と緒方に萌えた。
フェダーインは唯一手にしたたがみ先生の単行本なわけですが、結果として朽木三郎が理想のタイプだったという人生の悪戯。

滅日

たがみ先生は本当に、恋愛は女性と男性の組み合わせだけなんですけど、それだけに男性同士の関係がすごく刺激的でしてね…身も蓋もない言葉で言えば萌えたぎるわけです。
この作品も尼子と相賀の関係がすさまじく胸に刺さる。萌えとかで片付けてはいけないくらい刺さる。たがみよしひさ版デビルマンかな、と思っちゃうわけです。

それぞれの強さ、そして優しさ。絆の太さ強さが圧巻なのです。お互いがお互いを思うがゆえに戦い、そして戦いを拒み、相手を救おうと思うために相手を挑発するわけです。むしろ真の愛とはこういうものなのではないかとすら思えます。
ああそうだ、たがみ作品の男女の間にあるのは恋愛感情だけど、男同士の間には真の愛があるんだ…。だから女は無力なのかというと、その二人の愛を守るのが翔子なわけですよ…すごすぎる…感動するしかない…

何より、作品を拝見してて思うのは、たがみよしひさ先生という方は、聡明で繊細で芯から強くて、弱いものへの優しさに溢れた方だなとしみじみ思うわけですよ…。人間として大切なものを持ち続けている方だな、とSNSでも分かるのです。
新作も拝見したいけど、存在してくださるだけでもありがたいと思うのです、どうかお体大事になさってくださいと、涙ながらに思うのです…

たがみよしひさ 化石の記憶

最近ツイッターやってらっしゃるのを発見して、そういえば昔すごい憧れてた、でもアダルトすぎて読めなかった、今なら…!と思って読み始めてます。小中学生にたがみ作品はあまりにも早かった。

「化石の記憶」、プレイコミックで連載していたそうですが、85年作という事にすごく驚きました。もっと新しいものかと…それほど、時代を感じさせないものでした。ファッションとか髪型とかたがみよしひさ独特で、ある意味時代を反映してないからだと思うのですが、現代でもなんら遜色ない話です。

そして何故このサイトでこの話題を出したかというと、ソードオブネメシスに勝るとも劣らない作品だと思ったからです。一人として無駄なく動く個性的なキャラと計算された練られたストーリー。この人むちゃくちゃ漫画上手いんじゃねと30年後に気がついた私なのでした。

今も、3年ほど前に書かれた作品をツイッターにアップされていますが、新作を読みたいし描いて欲しいし、何よりもその場を設けてあげたいと思ってしまいます。話を作る力は衰えてないし、でも絵も魅力健在なのです。
むしろ今の読者をターゲットにしたら、新鮮に感じるかもしれません。

大変な病気と闘っておられ、執筆もままならないかもしれませんが、ぜひまたもう一度返り咲いて欲しいです。
ツイッター見てると人間的にも素晴らしい方なのが伝わるので、尚更そう思います。

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