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滅日

たがみ先生は本当に、恋愛は女性と男性の組み合わせだけなんですけど、それだけに男性同士の関係がすごく刺激的でしてね…身も蓋もない言葉で言えば萌えたぎるわけです。
この作品も尼子と相賀の関係がすさまじく胸に刺さる。萌えとかで片付けてはいけないくらい刺さる。たがみよしひさ版デビルマンかな、と思っちゃうわけです。

それぞれの強さ、そして優しさ。絆の太さ強さが圧巻なのです。お互いがお互いを思うがゆえに戦い、そして戦いを拒み、相手を救おうと思うために相手を挑発するわけです。むしろ真の愛とはこういうものなのではないかとすら思えます。
ああそうだ、たがみ作品の男女の間にあるのは恋愛感情だけど、男同士の間には真の愛があるんだ…。だから女は無力なのかというと、その二人の愛を守るのが翔子なわけですよ…すごすぎる…感動するしかない…

何より、作品を拝見してて思うのは、たがみよしひさ先生という方は、聡明で繊細で芯から強くて、弱いものへの優しさに溢れた方だなとしみじみ思うわけですよ…。人間として大切なものを持ち続けている方だな、とSNSでも分かるのです。
新作も拝見したいけど、存在してくださるだけでもありがたいと思うのです、どうかお体大事になさってくださいと、涙ながらに思うのです…