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新・仮面の忍者赤影

80年代後半にアニメ化に合わせてチャンピオンに連載された作品だそうですが普通に面白かったです。というか青影に悶絶した(笑)いや普通にかわいすぎて吹いた。なんだあのすねた時の顔とか「殺す」の絶妙のタイミング(笑)(笑)無印とは別の意味でかわいすぎるだろ!
そんな催眠術にかかって自分の命を狙ってくる青影をクールに縛ってスルーする赤影さんにも悶絶です。あなた対応がドライすぎますよ。もうちょっと苦悩とかしませんか。拍手で催眠がとけるあたり行者さま思い出した。
あと屈強な男どもに抱きしめられたり押し倒されたりしてもう逃がさないとか離さないとか言われてるアッー!な白影さんとか素敵すぎますね!すまん普通に萌えてしまった…。
オネエとアッー!な時点でこれがチャンピオンクオリティ…(ゴクリ)かと思ったんですがほんとにそうなら横山御大偉大すぎるよ。紙面の空気読みすぎだよ。

以下チャンピオン語り。
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風盗伝

秋田文庫、全一巻を購入。
かなり好きな作品になりました。
ビッグコミック掲載という事で、アダルトまではいかなくても若干大人向けで、いつものクールすぎるくらいの作風がさておかれてメッセージ性の強い作品になっていると思います。

主人公が横光作品にしては異色だと思います。破滅に向かって、不器用な道をたどりつづける姿が、それでもその命の炎を燃やし尽くして散ってゆくさまが胸を打ちます。

一言で言えば「熱い」作品だと思います。燃え盛る赤い炎ではなく、静かに燃える蒼い炎のようです。
つっこみどころのない名作ですが一部三国志を思い出して(「ひけ ひけっ」など)不覚にも吹いてしまった…。

三国志 読破

中国の歴史は諏訪緑作品でしかほぼ知らなかったわたくしですが、なんとか読破いたしました。孔明も姜維も健気すぎだろ…。

っていうか戦争は人間というか、人間の男子の闘争本能のたまものなんだなあと思いました。要するになくならない。戦争自体が、というより、戦争に似た物は平和の時代にもあります。スポーツでも、仕事でも、戦争みたいなものだ。この作品読んでると、戦争っていうか抗争っていうか、かけひきが野球に似てるなあと思ったのです。人材がないとかその人材をやりくりする名将がひとりいるだけで違うとか。
要するに何が言いたいかというと、野球あって良かったよねって(笑)。

今回三国志という話をひととおりたどったのははじめてのことだったのですが、読破してみてちょっと人生観も変わりそうな気がしました。
声高な主義主張ではなく、淡々と史実をつむいだ横山先生の作風の力が大きかったと思います。
歴史物語とは、本来こうあるべきなのだと思います。
マーズなどでも思った事ですが、彼らの生き様死に様を見て私たちがどう感じるのか、何を学ぶのかが大切な事なのだと思います。

そんでやはり諏訪緑先生の「諸葛孔明 時の地平線」の話になるのです興味のある方はどうぞ。
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近況

・三国志49巻まで読んだ。孔明の罠にまんまとはまってグスンと泣いてる孟獲萌え。

・伊賀の影丸愛蔵版、9巻だけがどこも品切れなのでいつかオクかなんかで見つける事にする。高値つきそう…。それとは別に文庫でも集める事にする。

・赤影さんのアニメがあると知って検索かけたら東映アニメBBで22日から配信されてるらしい。即入会を決意。特撮BBには入会済みなわたしだ。しかもけっこう昔のアニメみたいでびっくりです。新赤影はこれを元に描かれたそうで、無印の青影がアニメに!と思ってハアハアしてたんですがまた違うようで…。

・特撮の赤影さん現在卍党篇見てますが、織田信長は日本の平和は別に願ってなかったような気がすると毎回つっこんでしまいます。最初ちょっと気が遠くなりましたが(時代考証的な意味で)けっこう楽しく見ています。子供の頃好きだったものって、やはりなんかツボにはいるところがあるんですよね。バビル2世もキカイダーもそうだったしね。

そんな感じで生きています。
時間ができたらもうちょっと色々やりたいです。

三国志 42巻まで

いつか来る事とはいえ、寂しいものですね。関羽…。

こういう悲しい場面を淡々と、最後までしっかり描ききり読ませるのは本当にさすがです。
物語全体が収束に向かっていて、勢いで読ませるところではなくなっているから余計にこの作品のすごさを感じさせます。まさしくプロの仕事です。

そんでキャラクターの描き分けがすごい。こんだけいたら誰かビジュアルがかぶりそうな人もいそうなものですが、大体一目でわかるもの。

三国志に対する理解は深まり、色々萌えもあったりしましたがでもやはり三国志自体には興味を持てそうにないわたくしでした。今すでにちょっときつい。長編に弱いんだ…ジョジョも10巻で挫折しちゃったんだ…。バオー来訪者は好きなんだけども。

仮面の忍者赤影 金目教篇

原作も読んだ事だし久しぶりに見てみました。
久しぶりって言っても数十年単位です。なにしろちっちゃかったのでストーリーとか全然覚えてなかったです。主題歌をかろうじて覚えてたくらいでしょうか。あと青影のダイジョーブと白影さんの大凧。

改めて見たらかなり原作に忠実で驚きました。
竹中半兵衛誰かと思えば里見浩太郎じゃないですか!意外なところで大物が…!
あと赤影さんが原作以上に横光主人公。
赤影さん役の坂口祐三郎という俳優さんは新撰組血風録の山崎烝など演じられた方ですね。あと石森特撮ではキカイダーとかズバットなんかにゲスト出演されてますね。その時は改名されてたようですが。
一番覚えてた白影さんこと牧冬吉。なつかしい。変身忍者嵐でも忍者役で出ておられました。
ガマかわいい。
脚本伊上勝。主題歌はやはり菊池先生なのだろうか、作詞は伊上勝氏だったようですが。いやちがうようだ。

三国志 30巻まで

頑張って読んだ。
原稿あるんで次はもうちょっと控えめに借りてくる…。

さていつ出てくるかと思ってた周瑜が出てきた挙句さんざんな目にあってお亡くなりになったわけで…。こんなかわいそうな人だったなんてな。
あと結核だと思ってたけど、またちょっと違うんだな。

なんか周喩見てるとヨミ様思い出しました。
同時に横山先生、周喩好きだったんじゃないかなと思いました。
そんで孔明と重なるのはバビル2世。
強い=善とは限らないっていうか…。奥が深いぜ。

三国志 23巻まで

要所要所で非常にかっこいい絵があってしびれます。
張飛が橋の上で曹操軍を迎え撃とうとしてる月を背にした絵とかかっこよすぎてどうしよう。
そんでヒゲダルマの関羽も張飛もすごく可憐に見えてどうしよう。張飛は受け。
あと孔明の性格がすごすぎてどうしよう。劉碕の申し出を取り付く島もなくあしらったさまにふるえあがったよ。おそろしいよ。

長編は苦手なのですが読み始めると面白いです。けどちょっとやっぱりややこしくて名前とか誰だったかすぐ忘れます。
いっぺん小説とかで読んでみたらいいんじゃないかと思いつつ、小説だったらたぶんもっと分からないぜ。
以下諏訪緑語り。
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透明な水面

横山光輝作品、特にマーズやジャイアントロボを読んで思った事なのですが、この人の作品には「わたくし」というものが入っていないと感じます。
作品の中にあるのはただありのままの真実であり、使命のままに生きる無性生殖人間であり、命令に従って戦いまた壊れてゆくロボットであり、彼ら自身はその生をただまっとうします。そこには感情や感傷はなく、生きるか死ぬかだけの戦いがあります。
しかし、彼らには、彼らの生き様を見つめる読者である私たちがいるのです。彼らの生き様に何を感じるか、何を見出すか、それはあたかも鏡のように自分自身を映し出すのです。

マーズの登場人物は、みな美しいと感じます。
善も悪もなく、また善でも悪でもある彼らは、私情ではなく使命によって生きているからです。恐ろしいほどの純粋さを感じます。それは、あたかも透明な水のようでそれを覗き込むと、映し出されるのはただ自分の姿です。
彼らに何を感じるかは千差万別で、それは無限の可能性で恐ろしいくらいの自由度です。

そんなところに横山光輝作品の底知れぬ奥深さがあるんじゃないかと思った次第です。

三国志 10巻まで

これだけの情報を端的にまとめて、スムーズに分かりやすく読めながらも決してダイジェストではない事がしみじみすごいと思います。
必要な事以外描いてないし媚びもないのに見事にエンターティメントとして成り立ってる。歴史の勉強になるとかそういうレベルではなく漫画として面白い。

曹操の描き方が面白いと思ったんですが、これは三国志ではこういうものなのでしょうか。時の地平線での知識しかないもので…。
というか、時地の曹操と重なる部分が多く興味深く感じました。あちらもユニークな作品ですので、少女漫画という事を踏まえて読める方はぜひどうぞ。私は諏訪緑先生の大胆にして独特かつ斬新な歴史観も大好きです。

そんなわけで10巻終了。まだ1/6しか読めてないわけなのでぼちぼち頑張ります。