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鉄人文庫6巻まで

ようやくぼちぼち読んでいます。一応全巻そろえてはあるよ。
大人たちの色気がたまりませんね。
6巻の解説で安彦良和氏がショタの語源に触れられていたのには悶絶しましたが、横山光輝の絵に色気があるっていうのは実際そのとおりだと思うんですよね。
敷島博士とか何でしょうかあのフェロモン。村雨健次もたまらんよ。

それで、なんか思ったんですが、手塚治虫氏の作風の印象は青年、石森章太郎は少年、横光は大人と感じると以前書いたんですが、それはそのまま各先生方が漫画を描き始めた年齢を反映してるんじゃないかなあと。もちろん持って生まれた性質はあるとも思うんですが、あながち偶然とも思えなくて…。
横山光輝の作風は、もう鉄人の時点で大人そのものです。
正太郎くんも少年の姿はしていますが立派に大人ですよ。
当時の少年達は、そういうところに惹かれたんじゃないかなあと思うわけです。私が小学生の頃、再放送していた初代ガンダムに夢中になったように、全てを理解はできなくても、子供だましの少年向け作品ではなく、鉄人が妥協のない本物である事を見極めていたのではないでしょうか。そら絵は今と比べると稚拙に見えますが、ストーリーは今読んでも実に読み応えがあります。